風吹いて──どんぐりの物語
作詞・作曲:筒井雅子
編成:混声四部合唱、同声三部合唱(女声三部合唱)
拍子:8分の6拍子(一部8分の3拍子)
調:ヘ長調→嬰ヘ長調
テンポ・長さ:♪≒120(♩. ≒40)、66小節、約3分11秒
JASRAC作品コード:086-4286-9
© 2002 by ONGAKU NO TOMO SHA CORP., Tokyo, Japan.
概要
混声の為の合唱組曲「時の女神」の第5曲。
2001年4月7日、杉並ジュニア混声合唱団によって混声四部合唱で初演。
2002年には同声三部合唱版が『教育音楽』に掲載された。
その後、組曲「時の女神」に収録され2006年に組曲として初演された。
混声四部合唱
2001年初演。楽譜は『教育音楽 中学・高校版』2015年2月号が初出。ソプラノに div. あり。
初演
杉並ジュニア混声合唱団第1回定期演奏会
日付:2001年4月7日(土)
指揮:岩佐茂夫
演奏:杉並ジュニア混声合唱団
[楽譜]
[参考音源]
同声三部合唱(女声三部合唱)
歌詞
さやさや風吹いて
どんぐり実り
すやすや眠り覚めて
あたりを見渡す
「ねえ ぼくはだれ?
おしえて かあさん
虫なの?石なの?
それとも
翼のような枝を持った
おおきな木になれるのですか」
ならの木母さん微笑って
静かに答える
「時が来ればやがて わかるの
心配いらない」
風が吹いて
時は流れて
梢のどんぐり
あるとき
枝をはなれて
ポトンと落ちた
黒い土から見る 遠いふるさと
「ねえ
ぼくのこと
おしえて かあさん
ぼくはだれ?
何のために生まれたの?」
風が吹いて
時は流れて
星座めぐり
季節移ろう
ならの木一本あったとこ
若い木々が生い茂り
ならの木林になったとさ
あのどんぐり 今はどこ?
どんぐりぼうや
いつの間にか
翼のような枝を持った
おおきな
おおきな──鳥が憩い 子どもらが遊ぶ──
木になったとさ
そして
また
どんぐり
みのる
さやさやかぜふいて
さやさや
かぜ……
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